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2006年 10月 20日
実りの秋。 新米の美味しい季節。 白くてツヤツヤ光る新米は 誰もが大好き。 でも私は 少し黄色みがかった いわゆる「田舎米」が大好き♪ 子供の頃 大分の田舎町にある 祖父母の家に遊びに行くと この美味しい田舎米が食べられた。 祖父は口癖のように 「おばあの炊いた飯は 日本一じゃ」 と言う。 その言葉の通り 祖母の炊いたゴハンは 甘みがあって本当に美味しく、 オカズが卵焼きだけの時でも 私は子供ながらに 何度も何度もおかわりをした。 「かこちゃんは 何でも‘美味しい 美味しい’って食べるから りこもんじゃのぅ」 祖母に言われ 「うん、かこ、りこもんやねん」 と返事をする。 母は あきれた顔で 「あんた ‘りこもん’の意味 知ってるん?‘おりこうさん’って意味やで」 「ふうん。今 知った。」 私と母のやりとりを見て 祖母は大笑いした。 祖父母の家に行く時の もう一つの楽しみが ブタ小屋へ行くことだった。 祖父は 子供だった私と兄を リヤカーの荷台に乗せ 少し離れた場所にある ブタ小屋まで連れて行ってくれた。 生まれて間もないコブタに薬を飲ませ 飲ませた印に 油性マジックでコブタの背中に線を引く。 私と兄は 「お手伝い」 と称して 逃げ回るコブタを押さえつけ 油性マジックで花の絵やドラえもんの絵などを描き コブタの体を 落書きだらけにした。 それでも祖父が 私たちを怒る事は 1度も無かった。 数日後 大阪へ戻った私たちのもとに 祖母から電話がかかってきた。 ブタ小屋にカミナリが落ち 火事で全焼。 ブタは全て 死んでしまったとの事。 知らせを聞いて号泣する兄を横目で見ながら 散々コブタをいじめてたクセに・・・・ と 子供ながらに不可解な気持ちで 母から受話器を受け取る。 電話に出た私に 祖母は 「かっこちゃん。これがほんまの 焼きブタ じゃ!わははは!」 そういって笑い飛ばした。 私が高校生の時に祖父が入院し 21歳の時に他界しました。 祖父の入院中 祖母は毎日 家でゴハンを炊き、 祖父の病院へ届けた。 大雨で警報が出た日も、 「飯は病院で 出るんじゃから・・・」 と引き止める伯父さんにむかって 「おじいはワシの炊いた飯しか食わんのじゃ!」 と言い切り 大雨の中を届けた。 結局 祖父が病院のお米を食べたのは 入院初日と ほんの数回だけだった。 祖母は今も元気に お嫁さんと言い合いをしている。 ケンカができるのも 元気だからこそ。 時々私の実家の方に 田舎米を送ってくれるので 私はそのおこぼれを 食べる事ができる。 炊飯器のフタをあけ 炊き立ての田舎米をシャモジで混ぜる時 いつも祖父の言葉を思い出す。 「おばあの炊いた飯は 日本一じゃ」 ☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
by kakotarou-bread
| 2006-10-20 12:00
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